音声を測定する

HOW TO READ YOUR RESULT

診断結果の読み方

総合点を上げることが目的ではありません。大事なWeb会議の前に、聞きづらさの原因を一つだけ見つけて直すための結果です。

公開日:2026年8月22日/最終更新:2026年9月12日

結果が出たら、総合点より先に「測定品質」「要確認の有無」「一番弱い項目」の3か所を見ます。

たとえば総合点が高くても、音割れが多ければ聞く側には負担です。反対に、総合点が少し低くても、原因がマイクとの距離だけなら数分で直せます。点数だけで良し悪しを決めず、最初に変える一つを選んでください。

最初に見る3か所

  1. 測定品質が「高」か

    発声や読み終わりを十分に取得できなければ、音声の良し悪しではなく測り方の問題です。点数が空欄なら、まず再測定します。

  2. 「要確認」が出ていないか

    極端な声量不足、S/N比不足、音割れなどは、総合点とは別に確認しています。表示された原因から先に直します。

  3. 4項目のうち、どれが一番低いか

    声の大きさ、周囲の雑音、部屋の反響、声の輪郭を比べ、最も低い項目に関係する条件を一つだけ変えます。

判定ラベルは、次の行動を決めるために使う

表示結果の意味次にすること
良好総合点と4項目が基準を満たしています。録音を一度聞き、本番の会議アプリでも同じマイクが選ばれているか確認します。
問題なし明確な問題は検出していません。点数を追い込まず、録音に遠さや雑音がなければそのまま入室します。
改善可能な候補ありこの録音では重大な条件に該当せず、改善候補があります。一番低い項目に対応する変更を一つだけ試し、同じ一文でもう一度測ります。
要確認声量、雑音、音割れ等に明確な確認点があります。会議へ入る前に、表示された改善案と下の確認順を試します。
再測定必要な区間を取得できず、点数を確定していません。表示文を最後まで読み、読み終わった後も約1秒静かに待って測り直します。

4項目ごとの、最初に変える一つ

声の大きさが低い

最初
結果に表示された入力マイク名を確認する
マイクを口元へ少し近づける
最後
OSや会議アプリの入力音量を少し調整する

入力音量から上げると、周囲の音まで大きくなることがあります。機器名と距離が先です。

声が小さい・遠いときの切り分け手順 →

周囲の雑音が低い

最初
窓、空調、キーボードなど近い音源を一つ止める
声をマイクへ近づけ、声と雑音の差を広げる
最後
会議アプリのノイズ抑制を確認する

部屋を完全に無音にする必要はありません。雑音そのものより、声が雑音より十分に前へ出ているかを見ます。

雑音の発生源と場所を切り分ける →

部屋の反響が低い

最初
壁や窓ガラスから少し離れる
カーテン、布、家具のある側へ席を移す
最後
読み終わった後の物音を避け、同じ姿勢で測り直す

この点数は読み終わり後に残る音の目安です。声が壁で響いたのか、物音が入ったのかを録音でも確認してください。イヤホンへ替えるだけで部屋の反射が消えるわけではありません。

自分の声が返る場合の発生側を確認する →

声の輪郭が低い

最初
マイクが衣服やPCスタンドで塞がれていないか見る
普段の姿勢のまま、マイクとの距離を整える
最後
音割れがあれば入力音量を少し下げる

輪郭だけを単独で追わず、声量と音割れも一緒に見ます。小さすぎる声を加工だけで明瞭にすることはできません。

内蔵・ヘッドセット・USBを用途で選ぶ →

補助指標は、同じ端末での比較に使う

指標見ているもの注意点
環境音(dBFS)話す前にブラウザへ入った音の大きさ騒音計のdBとは別です。異なる端末どうしの順位付けには使いません。
S/N比声と周囲の音の差部屋が同じでも、マイクを近づけると改善することがあります。
発声検出声として判定できた時間短い場合は、内容を最後まで読めたかを先に確認します。
音割れ入力が上限へ張り付いた割合声が大きいこととは別です。マイクへ近づきすぎた場合にも起きます。
残響収束読み終わり後に音が環境音付近へ戻る時間読み終わりを検出できなければ「測定不可」とし、推測で採点しません。

各値を点数へ換算する考え方と、点数を確定しない条件は採点ロジックと検証方法で公開しています。

6つの結果例から、次の一手を決める

マイクの許可なしで読める、合成データの計算例です。実測の録音や製品評価ではありません。同じ採点処理へ条件を変えたデータを渡した結果と、その読み方を並べています。

基準となる入力

声 −24 dBFS/環境音 −65 dBFS

98点良好

十分な声量と声・環境音の差がある計算例です。高得点でも、実際の会議アプリの入力と録音は確認してください。

確認手順へ →

声だけを小さくする

声を −40 dBFS に変更

64点改善可能な候補あり

環境音が静かでも声量は不足します。音量を上げる前に、使用中のマイクと口元との距離を確認します。

確認手順へ →

環境音だけを大きくする

環境音を −42 dBFS に変更

82点問題なし

声量が同じでも、環境音との差が縮むと雑音の点数が下がります。近くの音源を一つ止めて比較します。

確認手順へ →

音割れを加える

上限付近のサンプルを 1.2% に変更

67点要確認

他の項目が高くても、音割れ率が基準を超えると要確認になります。入力音量を少し下げ、録音の歪みも聞きます。

確認手順へ →

読み終わり後も音が残る

発声後の入力を −50 dBFS に維持

0点要確認

残った音で反響の点数が下がります。ただし声の反射か、後から入った物音かは判別できません。静かに待って再測定します。

確認手順へ →

読み終わりを検出できない

読み終わり検出だけを未検出に変更

未採点再測定

声量が足りていても総合点を出しません。低得点の意味ではなく、測定に必要な区間が不足したという結果です。

確認手順へ →

4項目の内訳と、計算に使った条件を見る →

「再測定」が続くときは、表示に合わせて確認する

  1. 開始できない・入力が反応しない

    OSとブラウザのマイク許可、機器の物理ミュート、接続を確認します。会社の端末で権限が固定されている場合は管理者へ相談してください。許可を変更できないときは、本番アプリのテスト機能を使います。

  2. 声を十分に取得できない

    最初の静かな区間では話さず、読み上げの表示になってから普段の声量で最後まで読みます。マイクを近づける場合は距離だけを変えてください。

  3. 読み終わり・反響を取得できない

    読み終わったら、独り言やマウス操作を控えて完了まで待ちます。通話や動画など別の音が鳴っていれば止めます。

点数が出なくても、録音を再生できる場合は聞こえ方を確認できます。再測定を何度も繰り返すより、利用中の会議アプリのテスト手順へ進んでください。

「部屋の反響」と「通話中に声が返る」は分ける

一人で録音しても語尾が響く:壁や窓などの反射、マイクとの距離、読み終わり後の物音を確認します。席を変えて録音を比べるのが先です。

通話中だけ自分の声が遅れて返る:相手側のスピーカー音がマイクへ戻っている可能性があります。相手に一時的なミュートをお願いして発生側を切り分け、該当側でイヤホンを試します。このサイトだけでは相手側の経路は測れません。

同じ会議室でキーンと鳴る:複数端末の音声接続を確認します。会議室の音声を担当する1台を決め、それ以外は音声接続を外します。会議室からの参加手順も参照してください。

改善前後は、5分で比べる

  1. 普段の状態で一度測る

    本番と同じ端末、席、ブラウザ、マイク、姿勢を使います。

  2. 録音を聞く

    遠さ、こもり、カタカタ音、声の戻りのうち、一番気になるものを一つ選びます。

  3. 条件を一つだけ変える

    マイクを近づける、窓を閉める、入力機器を選び直すなど、変更を一つに絞ります。

  4. 同じ一文でもう一度測る

    総合点だけでなく、変えた項目、補助指標、録音の3つを比べます。

  5. 本番アプリのマイク名を確認する

    このサイトとZoom、Teams、Google Meetが同じ入力機器を使うとは限りません。

点数だけで機材を買い替えない

ブラウザが取得できるマイク入力は、端末、OS、ブラウザの音声処理にも影響されます。別のPCで測った点数と直接競わせたり、一度の結果だけでマイクの良し悪しを決めたりする用途には向きません。

まず無料で変えられる距離、場所、入力機器の選択を試します。それでも同じ項目が低く、録音でも聞きづらさが残る場合に、初めて機材や会議アプリの設定を検討してください。