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GUIDE 03 / MICROPHONE

会議向きのマイクは、価格より距離が安定するもの

毎回同じ位置で使えて、会議アプリでも迷わず選べる。仕事用では、その再現性が効きます。

会議用マイクは、スペック表だけでは選びにくい機材です。

1万円を超えるUSBマイクでも、机の奥に置けば空調と反響を拾います。反対に、手元の有線イヤホンマイクが口元の近くにあるだけで、PC内蔵マイクより聞きやすくなることもあります。

仕事で大切なのは、一度だけ良い音が出ることではありません。月曜の初回商談でも、金曜夕方の採用面談でも、迷わず同じ状態を作れることです。

先に決めるのは、機種ではなく使う場面

候補を探す前に、次の3つを決めます。

  • 場所
    静かな個室か、周囲で会話があるオープンスペースか。
  • 動き
    画面の前に座り続けるか、資料やホワイトボードを見ながら動くか。
  • 失敗できなさ
    社内定例か、初回商談・面接・登壇のように取り直せない場面か。

静かな自宅の固定席と、出社日のフリーアドレスでは正解が変わります。「Web会議におすすめ」という一括りのランキングより、自分の場所で録音した声の方が信用できます。

内蔵・有線・Bluetooth・USBの違い

BUILT-IN

PC内蔵マイク

良い点
機材が増えず、開けばすぐ使える
注意点
口との距離が開きやすく、机・空調・部屋の反響も拾いやすい
向く場面
静かな個室で、画面の近くから短時間話す会議
WIRED

有線ヘッドセット

良い点
口元との距離と接続が毎回ほぼ同じになる
注意点
ブーム位置、ケーブルの擦れ、端子の相性は確認が必要
向く場面
初回商談、面接、長時間会議など失敗したくない場面
BLUETOOTH

Bluetoothイヤホン

良い点
席を立っても話せ、ケーブルが邪魔にならない
注意点
通話時の音質、電池、接続先の切り替わりに左右される
向く場面
移動のある社内会議。重要商談は事前録音で確認
USB

USBマイク

良い点
置き方が合えば、自然で明瞭な声を作りやすい
注意点
遠くに置くと高価でも部屋の音を拾う。共有席には不向きなこともある
向く場面
固定席での商談、ウェビナー、講義など音質を重視する場面

初回商談なら、有線ヘッドセットが堅い

初対面の相手と30分以上話すなら、有線ヘッドセットは地味ですが安定します。口元との距離が固定され、電池切れや別端末への自動接続もありません。相手に資料を見せながら顔の向きを変えても、声量が変わりにくいのも利点です。

ただし、ブームマイクを口の真正面に置くと息が当たります。指2〜3本分を目安に少し横へずらし、ミュート操作と録音音質を一度確認します。値段より、毎回この位置に戻せる方が仕事では効きます。

Bluetoothは、音楽を聴くときと通話中で印象が変わる

Bluetoothイヤホンは、普段の音楽がきれいに聞こえても、マイクを使う通話時には別の音声処理へ切り替わることがあります。そこで初めて、自分の声が細く聞こえたり、少しこもったりする場合があります。

「高いイヤホンだから大丈夫」ではなく、マイクを有効にした状態で録音します。PCとスマートフォンの両方に接続しているなら、会議直前に接続先が切り替わっていないかも確認します。

Zoomも、Bluetooth機器を会議前にアプリ側で選択し、テストする手順を案内しています。詳しくはZoom公式のBluetoothヘッドホン確認方法を参照してください。

USBマイクは、静かな固定席で強い

USBマイクは、落ち着いた声や自然な音を作りやすい一方、机の端に置いたままでは本来の良さが出ません。マイクアームやスタンドで口元との距離を保ち、スピーカーではなくイヤホンを使うと、相手の声を再び拾う事故も減らせます。

オープンスペースでは、感度の高いマイクが隣席の会話まで丁寧に拾うことがあります。固定席で音質を作り込みたい人には向きますが、持ち歩きやフリーアドレスが中心なら、ヘッドセットの方が運用しやすい場合があります。

会社で揃えるなら、音質と同じくらい運用を見る

総務や情シスが複数人分を選ぶ場合は、利用者ごとに違う機種を増やすほど、設定案内も増えます。ミュートボタンの位置、入力一覧に出る製品名、交換用イヤーパッド、OSとの相性まで含めて、同じ型番で再現できることが効きます。

高機能な1台より、「接続したらこの名前を選ぶ」「ブームを下ろしたら話せる」と全員に同じ説明ができる機種の方が、会議冒頭のトラブルは減らしやすくなります。

買う前に、手元の機材を同じ条件で比べる

  1. 本番と同じ席に座る

    普段の姿勢、普段の声量で確認します。テストのときだけマイクへ近づかないようにします。

  2. 機材だけを一つずつ替える

    内蔵マイク、有線イヤホン、Bluetoothを同じ文章で録音します。入力音量は途中で変えません。

  3. 声以外も聞く

    キーボード、空調、服の擦れ、部屋の反響がどれだけ入るかを比べます。

  4. 会議アプリでも同じ名称を選ぶ

    ブラウザで良かったマイクが、ZoomやTeamsでも選択されていることを確認します。

手元の機材で困りごとが解消するなら、急いで買い替える必要はありません。足りない点が「距離」「雑音」「接続」のどれか分かってから、その不足を埋める機材を選びます。