GUIDE 01 / PRACTICAL CHECK
Web会議前のマイクテスト方法|聞こえているだけでは印象は下がる
相手が何も言わなくても、聞きづらさだけが話している人の印象に残ることがあります。
「少し声が遠いです」と言ってもらえるなら、まだマシです。
実際には、音声が多少聞きづらくても、わざわざ指摘してくれる人は多くありません。会話自体は成立するため、そのまま商談が進みます。
ただ、説明が頭に入りにくい。少し頼りなく感じる。長く聞いていると疲れる。
音声の問題として指摘されないまま、話している人の印象だけが下がっていきます。
内容が同じでも、音が悪いと評価まで下がる
これは感覚だけの話ではありません。
Yale大学が2025年に紹介した研究では、参加者に内容が同じ音声を聞かせ、片方だけを薄く金属的な音に加工して比較しました。
言葉の聞き取りやすさ自体には差がなく、参加者は内容を正しく理解できていました。それでも音質が悪い音声の話者は、知性、信頼性、採用したいかという評価が低くなりました。
つまり、「聞こえなかったから評価が下がった」のではありません。話の内容は届いているのに、音声の質が話者本人の評価へ上乗せされていました。
詳しくはYale大学の記事で紹介されています。
商談相手が「音質が悪いですね」と言ってくれることは、まずありません。
「なんとなく説得力が弱い」「なぜか話が入ってこない」という評価だけが残ります。本人からは見えにくいので、会議前に自分で確認する必要があります。
マイクの音量バーが動くだけでは足りない
ZoomやGoogle Meetの入室前画面で、マイクの音量バーが動いていることを確認する人は多いと思います。
分かるのは、マイクが声を拾っていることまでです。
声が遠い、こもっている、キーボード音が目立つ、部屋の反響で言葉の終わりがぼやける。こうした状態でも音量バーは普通に動きます。
Web会議前のマイクテストでは、入力の有無だけでなく、録音した声を一度聞くところまで行います。
「あー、あー」ではなく、商談の最初の一言を読む
本番と同じパソコン、マイク、イヤホンを使い、普段の声量で次のような一文を読んでみてください。
「本日はお時間をいただき、ありがとうございます。現在の課題をお聞かせください」
テストだからと大きな声を出したり、マイクへ顔を近づけたりすると、本番の状態を確認できません。
録音を聞くときは、細かな音質の違いまで判断しなくて大丈夫です。
- 少し離れた場所から話しているように聞こえないか
- 空調やキーボードの音が、声より気にならないか
- 言葉の終わりが反響して、ぼやけていないか
まずはこの3点を確認します。
イヤホンを挿しても、そのマイクが使われるとは限らない
声が遠い場合、最初に確認したいのは入力マイクです。
イヤホンやヘッドセットから相手の声が聞こえていても、入力にはパソコンの内蔵マイクが選ばれていることがあります。
音量を上げる前に、入力マイクの名前と口元からの距離を確認してください。入力音量だけを上げると、生活音や反響まで一緒に大きくなることがあります。
マイクの選択、距離、入力音量の順に一つずつ直し、同じ文章でもう一度試すと違いが分かります。
診断したマイクと、会議で使うマイクが同じとは限らない
このサイトで確認したのは、ブラウザが選んだマイクです。Zoomのデスクトップアプリ、Google Meet、Microsoft Teamsでは、それぞれ入力デバイスを選べるため、本番では別のマイクが使われることがあります。
外部モニターのマイク、Webカメラ、USBマイク、Bluetoothイヤホンなど、入力できる機器が複数ある環境では特に注意が必要です。
診断結果に表示されたマイク名を確認し、会議へ入る直前にも同じ名前が選ばれているか見比べてください。機器を抜き差しした後は、選択が変わっていないかもう一度確認します。
相手に指摘される前に、10秒だけ確認する
商談音声チェックでは、普段の声で一文を読むと、音量、雑音、反響、聞き取りやすさを約10秒で確認できます。
音声は利用中の端末内で処理され、サーバーには保存されません。
問題がなければ、そのまま入室してください。
相手は音声の不具合を教えてくれないかもしれませんが、自分の声は会議前に自分で確認できます。